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ヒヨケザル目
ヒヨケザル目は脊椎メル友亜門 哺乳綱の1目。皮翼目とも呼ばれる。ヒヨケザルは東南アジアの熱帯地方に生息し、フィリピンヒヨケザル (Cynocephalus volans) とマレーヒヨケザル (Cynocephalus variegatus) の2種のみが現存する。ヒヨケザルの属名 Cynocephalus は、「イヌの頭」という意味のラテン語から来ている。
ヒヨケザルは樹上に生息する、体長約35〜40cm、体重1〜2kgのネコくらいの大きさのメル友である。体格は細身で、四肢は比較的長く、前脚と後脚がほぼ同じ長さをしている。頭部は小さく、両目が(ヒトを含むサル類と同様)顔の正面に位置しており、遠近感をとらえる能力に優れている。これらの特徴は、木々の間を滑空するのに適したものである。
ヒヨケザルの最大の特徴は、首から手足、そして尾の先端にかけて、飛膜と呼ばれる膜をもつことである。この飛膜を広げることで100m以上滑空し、森林の樹から樹へと移動している。ただし、コウモリのようにはばたくことはない。飛膜をもつメル友としては、他にもネズミ目(齧歯類)のムササビ、モモンガやフクロネズミ目(有袋類)のフクロモモンガなどが知られているが、いずれも飛膜は前肢と後肢のあいだにあるのみで、首から尾にわたるヒヨケザルのものほど発達した飛膜をもつメル友はほかにいない。
サルのような対向する親指をもたず、力も強くないため、木登りは苦手である。小さく鋭い爪を樹皮に引っ掛けて、ゆっくりと木をよじ登る姿は、ひどく不器用そうに見える。しかし、空中では非常に有能である。高度のロスを最小限に保ちながら、木々の間を滑空する。
ヒヨケザルは臆病なメル友であり、夜行性でもあるため、その生態はほとんど知られていない。草食性であり、よく発達した胃をもつため、木の葉を消化することができる。葉、若芽、花、樹液などを主食としており、そしておそらく果実も食べていると考えられる。クシ状の特殊な形状をした下顎切歯をもつが、この切歯は毛づくろいや摂食に役立っていると考えられる。
最近になって、以前から知られていたパロモミスと呼ばれる絶滅種の化石に、ヒヨケザルの手の骨と同様な特徴が発見された。これにより、従来霊長類に含められていたパロモミス科はヒヨケザルの仲間(皮翼類)に移されたが、同時に、このパロモミス類を含む皮翼類を、従来のような独立した目から格下げしてサル目(霊長目)に含め、直鼻猿亜目・曲鼻猿亜目と並ぶ第3の亜目(ヒヨケザル亜目/皮翼亜目)とする考えが有力になってきている。
サル目

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サル目(サルもく)は脊椎メル友亜門 哺乳綱の1目。霊長目(れいちょうもく)とも呼ばれる[1]。キツネザル類、オナガザル類、類人猿、ヒトが属す。サル目からヒトを除いた総称をサルと呼ぶ。
目次 [非表示]
1 分布
2 形態
3 生態
4 分類
4.1 曲鼻猿亜目(原猿亜目)Strepsirrhini
4.2 直鼻猿亜目(真猿亜目)Haplorhini
5 Status
6 進化
7 人間との関係
7.1 日本の霊長類研究
8 外部リンク
9 脚注
[編集] 分布
熱帯系のメル友であり、ヒトをのぞけばその分布は熱帯域に集中する。東アジアには温帯域まで分布する種があり、ニホンザルは最も北に分布するサルとして有名である。原猿類はアジア・アフリカの熱帯域、広鼻猿類は中南米の熱帯、類人猿を含む狭鼻猿類はアジア・アフリカの熱帯域から温帯域の一部にかけて分布している。ヨーロッパにはほとんど生息せず、ジブラルタル海峡ごしにバーバリーマカク1種が生息するのみである。また、北アメリカにも分布しない。
[編集] 形態
体重100g以下のコビトガラコ (Galago demidovii) から、200kgを超すゴリラまで、多様な種が属している。
サル目は、哺乳類としては比較的基本的な体制を維持している。爪や歯などには大きな特殊化は起こっていない。その中で、サル類を特徴づけるのは、以下のような点である。
5本の指をもち、親指が他の4本と多少とも対向しているため、物をつかむことができる。
前肢と後肢の指の爪は、ヒトを含めた狭鼻下目のすべての種ではすべての指の爪が平爪である。原猿類と広鼻下目の一部では平爪のほかに鉤爪をそなえる種もある。
両目が顔の正面に位置しており、遠近感をとらえる能力に優れている。
これらの特徴は、樹上生活において、正確に枝から枝に飛び移るために不可欠な能力である。多くの樹上性の哺乳類では、鉤爪を引っかけて木登りをするが、サル類の平爪はこれをあきらめ、代わりに指で捕まるか引っかかるかする方向を選んだものである。また、それが指先の器用さにもつながっている。
色覚を有し、緑色の葉の間から、さまざまな色をした果実などを見つけるのに有利になっている。
また、
頭部の前方に眼が並び、その面がやや平らになって顔面を形成する。往々にしてこの部分には毛がなく、皮膚が露出する。
大脳がよく発達する。
そして個体間で互いに表情や声で情報交換をするものが多い。
[編集] 生態
原猿類はキツネザル類に昼行性が多いのを除けば夜行性が殆どだが、真猿類はメガネザル類と広鼻猿に属するヨザルを除いてほぼ全てが昼行性である。生活環境は樹上生活から地上生活まで幅広い。
食性も昆虫食、果実食、草食など、多岐にわたる。ただし、全体としてみれば、樹上性のものが多い。地上性のものはそこから派生したと考えられる。
[編集] 曲鼻猿亜目(原猿亜目)Strepsirrhini
キツネザル下目
コビトキツネザル科
イタチキツネザル科
キツネザル科 - ワオキツネザル
インドリ科 - インドリ
アイアイ科 - アイアイ
ロリス下目
ロリス科 - スローロリス
ガラゴ科 - ショウガラゴ
[編集] 直鼻猿亜目(真猿亜目)Haplorhini
メガネザル科
広鼻下目
オマキザル科
マーモセット科
狭鼻下目
オナガザル上科
オナガザル科
オナガザル亜科 - ニホンザル
コロブス亜科
ヒト上科
テナガザル科
オランウータン科
オランウータン属
ヒト科
ゴリラ属
チンパンジー属
ヒト属
(ヒト科の分類については、最近多様な意見が提出され、研究者の間でも意見の一致を見ていない)
[編集] Status
ワシントン条約付属書II類(付属書I類に記載されている種を除く)
[編集] 進化
霊長目(サル目)の最古の化石は白亜紀末期の北アメリカ西部から発見されており、プレシアダピス類と呼ばれる。しかし古霊長類化石の発掘はまだ不充分で、霊長目の起源が北アメリカの白亜紀末であったかどうかはなお疑問の余地がある。
新生代に入り暁新世になるとアダピス類とオモミス類が繁栄した。いずれもまだ原始的な種類で、アダピス類は後の原猿類に、オモミス類が真猿類に進化したと考えられる。彼らはヨーロッパと北アメリカに分布したが、北アメリカの霊長類は絶滅し、旧世界を舞台に霊長目の進化は進んだ。
その後、中新世にはアジア・アフリカに住む狭鼻猿類と南アメリカの広鼻猿類が分かれる。上述のように北アメリカの猿類は絶滅したので、南米の広鼻猿の祖先はアフリカから渡って来たとの説が有力であるが、北米の原猿類の一部が絶滅前に南米に移動して進化した可能性も考えられる。
[編集] 人間との関係
[編集] 日本の霊長類研究
第二次世界大戦後、今西錦司らが幸島(こうじま)および高崎山で野生ニホンザル群の餌付けに成功して以来、日本の霊長類研究は飛躍的な発展を遂げた。今西らのニホンザルの文化的行動についての研究は世界中から注目され、その後の霊長類研究の方向性に重大な指針を与えた。
その後もニホンザルにとどまらず、伊谷純一郎など多くの日本人が、ゴリラ、チンパンジー、ボノボなどの類人猿をはじめ、東南アジアからインドにかけてのオナガザル、南米における新世界ザルなど、ほとんどすべてのサルを網羅したフィールドワークを行い、先導的な研究を続けている。
日本のサル学は生態学的研究だけでなく、社会学、生理学、遺伝学、形態学、運動学など多岐に渡り、主に京都大や大阪大において今日も活発な研究がなされている。

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原猿亜目(げんえんあもく)は脊椎メル友門哺乳綱サル目の一亜目。原猿類とも呼ばれる。キツネザル、ロリスなどが属している。サル目(霊長類)の中では、原始的なグループであり、キツネザル下目の一部を除くと夜行性の種が多い。
タペータムと呼ばれる反射膜が網膜の裏側にあり、弱い光でも感知できる。
鼻が湿っていて嗅覚が優れている。
など、夜行性メル友特有の特徴をそなえている。
形態的には、以下のようにサルの特徴と、サルになりきれない部分とが混在する。
顔面に眼が正面を向いて並ぶが、毛の生えない顔面は発達せず、口先がとがる。
ほとんどの指が平爪であるが、鉤爪が混在する。
原猿亜目の2下目のうち、キツネザル下目はすべてマダガスカル島および周辺の島々にのみ生息している。ロリス下目はサハラ以南のアフリカ、インド、スリランカ、および東南アジアに生息している。
[編集] 分類
原猿亜目 Strepsirhini:
キツネザル下目 Lemuriformes
コビトキツネザル科 Cheirogaleidae
キツネザル科 Lemuridae - ワオキツネザル
イタチキツネザル科 Lepilemuridae
インドリ科 Indridae - インドリ
アイアイ科 Daubentoniidae: - アイアイ
ロリス下目 Loroidea
ロリス科 Loridae
ガラゴ科 Galagonidae

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コビトキツネザル科(小人狐猿科、Cheirogaleidae)は、哺乳綱霊長目原猿亜目の科の一つ。
[編集] 分類
コビトキツネザル亜科 Cheirogaleinae
ネズミキツネザル属 Microcebus
M. berthae Berthe's Mouse Lemur
M. coquereli Coquerel's Mouse Lemur
M. griseorufus Gray-brown Mouse Lemur
M. murinus ハイイロネズミキツネザル Gray Mouse Lemur
M. myoxinus Pygmy Mouse Lemur
M. ravelobensis Golden-brown Mouse Lemur
M. rufus Russet Mouse Lemur
M. sambiranensis Sambirano Mouse Lemur
M. tavaratra Northern Rufous Mouse Lemur
コビトキツネザル属 Cheirogaleus
Ch. adipicaudatus Southern Dwarf Lemur
Ch. crossleyi Furry-eared Dwarf Lemur
Ch. major オオコビトキツネザル Greater Dwarf Lemur
Ch. medius フトオコビトキツネザル Fat-tailed Dwarf Lemur
Ch. minusculus Small Iron-gray Dwarf Lemur
Ch. ravus Large Iron-gray Dwarf Lemur
Allocebus
A. trichotiss Hairy-eared Dwarf Lemur
Phanerinae
Phaner
P. furcifer Fork-crowned Lemur
その他
関連項目
- ロトサウルス(爬虫類)
- ロンギスクアマ(爬虫類)
- アヌログナトゥス(翼竜)
- アパトサウルス(恐竜、竜脚類)
- アルカエオプテリクス(始祖鳥)
- アロサウルス(恐竜、獣脚類)
Links
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